残念ながら、給与の引き上げだけで従業員の定着性を上げることは極めて困難です。同業種でもっと給料を払うところがあります。また、厳しい価格競争の中で給与に割ける費用にはおのずと限度があります。
僅かな心配りと費用とで、働きやすい職場・働きがいのある職場づくりができます。事業主と従業員とのコミュニケーション、褒める、僅かな報奨金などで、従業員が生き生きと働くようになるのです。500円の大入り袋を常にポケットに入れて、目標を達成したら即支給するなどといった手法で、生き生きと働くようになった実例もあります。社員であれ、パートタイマーやアルバイトであれ、一人一人が責任と権限とを感じて仕事に臨むような雰囲気を作ることが大切です。色々な実例の中から、ご一緒に工夫をして良い雰囲気づくりを考えましょう。
国を挙げての雇用維持拡大政策です。たくさんの支援制度が用意されています。定年の延長、東北大震災被災地からの雇用、企業内託児所など雇用維持や増加のために用意されている補助金などの活用もご一緒に検討します。
文責:板橋昭寿