秋の味覚『きのこ』

秋になると、季節の旬の食材がたくさん出回ります。果物では、柿、栗、いちじく、りんご、魚では、鰯、サンマ、サバ、鰹、鮭などがあります。野菜では、えのき、エリンギ、かぶ、かぼちゃ、しいたけ、しめじ、なめこ、マイタケなどなどきのこ系のものがたくさんあります。今は、栽培されているので、1年を通して出回っていますが、やはり秋の味覚と言えば、私の中では、きのこです。

 

きのこの歴史を簡単に見てみますと、1万3000年前のチリの遺跡からは食用キノコが発見されているそうです。紀元前数100年の中国で、きのこを食用として証拠が見られたのは、初めてだったそうです。中国では、きのこを薬用としても扱っておりました。(ウィキペディアより)

日本は、平安時代に広葉樹の倒木に発生した野生のしいたけを採取されていたようです。江戸時代になると、実際にしいたけの栽培を始め、ヒラタケ、えのきまでも栽培していたと言われています。

 

昔から食されていたきのこ。どのような作用があると思われますか。しいたけを例に見たいと思います。

 

1.骨の発育を促します 

 ビタミンD2の元になる物質をたくさん含んでいて、太陽に当てるとビタミンD2含量が大幅に増えます。骨粗しょう症予防にいいですね。

2.コレステロールや血圧を下げます 

  しいたけを食べることで、血液中のコレステロールの値が下がるということがヒトやラットで確認されているそうです。また、しいたけには、ラットにしいたけを与えると血圧が下がることが確認されているそうです。 

3.血小板凝集を阻害します 

 しいたけには、血液をさらさらにする作用があります。その作用は、きのこ類の中でも強いと言われています。

4.活性酸素を消去します

 しいたけなどのきのこ類に強い活性酸素消去作用があると言われています。

5.抗腫瘍作用があります

 きのこ類は遺伝子の変異を防ぐ効果を持ち、しいたけは、中でも最も効果が高いと言われています。

 

きのこは、食物繊維、ビタミンB類、ビタミンD2、ミネラルなどの多くの栄養素を含み、

低カロリー!ダイエットにぴったりで、しかもたくさんの体にいい作用があります。秋の味覚の中では、たくさん食べても気にならない食材ではないでしょうか。炒め物、炊き込みご飯、鍋物、サラダなどにと毎日食べても飽きないくらいバラエティに富んだ食事で楽しむことができます。しかも、価格が安い!こんなうれしいことはありません。

毎日食べて、体の中からきれいにしたいですね。

 

最後に、毎年この時期には、新聞やテレビで報道されておりますが、くれぐれも野生のきのこ採りには、お気をつけてください。

 

文責:大原 律子tnc会員(2012.10.26)